セイコーグループ株式会社|統合報告書 2024

PROJECT
セイコーグループ株式会社 統合報告書 2024
OUTLINE
セイコーグループ様は、「東洋の時計王」と呼ばれた服部金太郎氏が1881年に服部時計店を創業しその歴史が始まり、日本を代表する世界的時計メーカーとして有名です。1894年に銀座4丁目交差点角地に設立された時計塔(現・SEIKO HOUSE)は、銀座のシンボルとして親しまれています。
1969年には世界初のクオーツウオッチ「クオーツアストロン」を発売する等、創業以来、数多くの「世界初」「日本初」を世に送り出してきました。2017年には日本文化を代表する高級腕時計である「グランドセイコー」を独立ブランド化し、世界での存在感を高めています。
また、時計部品から派生した技術の応用により、水晶発振器用IC、医療向け酸化銀電池等、「世界の細部をつくるデバイス」で、デジタルエコノミーにおける成長市場(車載・医療・産業)への積極展開をおこなっています。加えて、時計生産管理技術の応用で「システムのセイコー」として、タイムスタンプや時刻同期など、成長を牽引するシステムソリューションも手掛けます。
POINT・SEIKO独自のソリューションカンパニーを具現化したカバーストーリー
セイコーグループ様は、独自のソリューションカンパニーを目指していますが、そのユニークな価値を具体的に可視化し、成長性を感じさせ、より多くのステークホルダーの方に長期投資をしたいと直感させる紙面を目指しました。140年以上にわたり、笑顔あふれる未来を創るため、日本の真心と匠の精神を磨き抜き、革新へのあくなき挑戦を常に目指していること。日本文化を代表し、日本独自の「時」の世界観についてGrand Seikoを始めとした「グローバルブランド」で世界に挑戦していること。匠とDXを融合させ、 サイバーフィジカル社会での革新へ多角的に独自の価値をうみ、成長していくこと。こうした世界中のどのブランドとも違う、セイコーらしいソリューションカンパニーを伝えるため、根本的なデザインコンセプトから議論し、作成しました。

・冊子全体で、SEIKO独自のソリューションカンパニーに込めた真意を読者へ表現することに拘り抜き、議論を尽くしました。
「独自のソリューションカンパニーを具現化する」という明確な目的意識のもと、中面では普遍的な価値創造の源泉となるセイコーならではのこだわりの本質は何か。そして、今後のセイコーの価値創造の考え方のコアは何なのかという点について発行直前まで議論を尽くし、見せ方の細部まで拘り抜きました。CEOメッセージでは、日本文化を代表し、世界中のどのブランドも違うセイコーの世界観を表現できるよう、キーメッセージや背景の漢字等も含め独自性の具現化を追求。社長メッセージでは、「セイコーの独自性を発揮する」ことで高成長を実現し、社会に唯一無二の価値を提供することを根幹とした経営戦略に込めた真意について、「時と日本文化のセイコー」「システムのセイコー」という2つのキーワードを交えて例年以上に掘り下げ開示しています。
また、各事業戦略ページでは、事業環境、コアコンピタンス、グループ全体として目指す姿を俯瞰した上で、どのように最善の戦略をとるのかコンパクトかつ納得感のあるフォーマットで作成し、Grand SeikoやSEIKOブランドの特徴や世界観が伝わる特集ページにも拘りました。