帝人株式会社│統合報告書 2023

PROJECT
帝人株式会社 統合報告書2023

OUTLINE

帝人株式会社様は、1918年に国内初の人造絹糸(レーヨン)製造会社として創業しました。その後、事業のグローバル化と多角化を進め、現在は高機能材料や複合成形材料などのマテリアル、在宅医療機器や医薬品などのヘルスケアを中心に事業を展開しています。 長期ビジョン「未来の社会を支える会社」の実現に向け、環境貢献に資する自動車・航空機、エネルギー領域および希少疾患・難病などの疾病領域を重点領域と定め、競争優位性を発揮して社会課題の解決に取り組むことで企業価値の向上を目指しています。

POINT

成長基盤の確立を目指した「中期経営計画 2020-2022」が計数目標をいずれも大幅に未達の状態で終了したことを受け、次期中期経営計画の発表を延期し、1年間の「収益性改善に向けた改革」を実行するという状況の中、統合報告書では次期中期経営計画発表の延期に対して投資家の理解を求めるとともに、成長回帰への疑念を解消することが重要なテーマとなりました。 冒頭に統合報告書で訴求したいメッセージを端的に示すページを作成し、現在置かれている状況と長期ビジョン実現に向けた今後の軌道修正の道筋が直感的に理解できるよう工夫しました。

その後に続くCEOメッセージでは、前中期経営計画への反省や危機感を率直に語っていただくとともに、次期中期経営計画発表を延期した意図と改革をやり遂げる強い意志を示していただきました。

また、前中期経営計画での成果と課題を事業ごとに細かく記載することで、目標と実績が乖離した原因を詳らかにし、その対応策としての「収益性改善に向けた改革」を深く掘り下げて解説しています。さらに、CEO×社外取締役対談では、「収益性改善に向けた改革」の策定に至る経緯を説明していただくことで、投資家の持つ疑念の解消に努めました。

Latest Articles