マツダ株式会社│統合報告書 2024

PROJECT
マツダ株式会社 統合報告書2024

OUTLINE
マツダ株式会社様は、1920年に広島で創業し、独自のエンジンや人々の心をつかむデザインを特徴とする乗用車の製造、乗用車・トラックの販売を行う自動車メーカーです。「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というパーパス実現を目指し、「飽くなき挑戦」という精神のもと、「走る歓び」を体現する商品づくりを通じ社会に新たな価値を提供すべく、国内外に事業を展開しています。

・本プロジェクトにおいて顧客が課題としていたこと

2023年統合報告書においては、冊子内や他媒体との情報の重複と目指す姿・戦略・取り組みの結合性の不足という課題があったため、2024年版では情報の整理・拡充に焦点を当て、「ものづくり」「つながりづくり」「ひとづくり」を主軸に個々の取り組みを集約し、大きな概念で独自の価値創造の取り組みを説明しました。さらに他媒体との内容の重複を避けるべく、統合報告書の位置づけを明確にし、持続的に企業価値が向上していることが伝わる情報の掲載を目指しました。

POINT

CEOメッセージではメインビジュアルに2ローターRotary-EVシステムが搭載されたコンパクトスポーツカーコンセプトの「MAZDA ICONIC SP」を採用しました。EVシステムが搭載されたクルマをメインビジュアルとすることで新しい時代を切り拓いていく姿を示すとともに、移動体験の感動という変わらない価値提供と長年にわたりロータリーエンジンの開発を続けてきたマツダ様の飽くなき挑戦を、ビジュアルを通して訴求しました。さらにマツダ様のコンセプトカーである「MAZDA ICONIC SP」とその前に立つ毛籠社長を俯瞰した構図で撮影することで、マツダ様が未来を見据えて価値提供をしていく様子を表現しました。
メッセージにおいては、認識している外部環境と最重要課題、課題解決のための具体的な取り組みといった、目指す姿を実現するための道筋を語っていただきました。

2030経営方針ページでは前年までの4つの取り組みを軸とした進捗の説明に加え、直近の主力市場である米国市場での成長を大きく取り上げ、足元の収益要因について言及しました。過去最高の販売台数に至った要因や次年度の見通し、新世代店舗への転換といった、米国市場で着実に進めてきたブランド価値確立に向けた施策を解説しています。

第3章では「ものづくり」「つながりづくり」「ひとづくり」ごとに内容を集約し、大切な3つの取り組みとして独自の価値提供を伝えています。
また、取り組みごとにトップページを設け、続くページが具体的な説明であることを示す構成を目指しました。トップページでは「想い」「培ってきた強み」「今後に向けて」「役員メッセージ」を掲載し、続く取り組みページの説明に説得力を持たせました。

さらに、特に注力している独自の取り組みを特集ページで伝えるとともに、タイポグラフィーを活用したデザインで視覚的に内容を訴求できるよう工夫しました。
特集では、電動化事業本部(e-MAZDA)による本格的な電動化への移行、顧客への「OMOTENASHI」がもたらすブランド価値経営の体現、組織風土改革「BLUEPRINT」による経営の基盤づくりについて取り上げています。
施策に込められた想いや目指す方向、実際に働いている従業員の言葉、具体的な取り組みの説明などを通じて何を目指し、どのように価値を提供していくのかを読者に訴求しています。

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