役割と提供価値 #1 ESGスペシャリスト
企業価値の向上を図る上で、ESGの観点での取り組みが欠かせなくなっています。弊社では2014年よりESG関連のコンサルティング/リサーチ専門部署を設置し、主に以下4つの活動を推進しています。
1:制作支援事業・コンサルティング事業への関与
統合報告書などの制作支援事業やレポート制作に留まらないコンサルティング事業は主にプロジェクトディレクター(PD)が主導します。
ただし、このような事業においてもESGの観点を取り入れることが重要となっています。そのため、ESGアドバイザリー部がPDと協働し、財務情報と非財務情報の結合性を加味し、企業価値向上に資するご支援を提供します。
具体的には、お客さまからのESGに関する質問に対して、より専門的な視点からの回答を行っているほか、PDとの協働による企画・提案、お客さまとの会議への参画などを実施しています。
2:ESGアドバイザリー事業
ESG情報開示に関連するご依頼に対して、ESGアドバイザリー部が主導し、お客さまの価値創造ストーリーや課題に応じたオーダーメイド型のご支援を提供しています。例としては、以下が挙げられます。
ESG高度化支援(例:マテリアリティ特定)
ESG現状分析/開示改善支援(例:ESGレーティング分析)
社内コミュニケーション支援(例:社内研修)
外部コミュニケーション支援(例:パーセプションスタディ)
また、特徴としては以下の3点があります。
開示を起点としたESGアドバイザリーメニューを構築
情報開示を前提・起点とした、ESG戦略や取り組みの改善サイクルづくりをサポートします。
ESGアドバイザリーと制作がシームレス
レポート制作を担当とするPDと協働することで、ESGアドバイザリーで得られた成果をシームレスにレポーティングにつなげ、お客さまの負担を軽減します。
強力な外部ネットワーク
ESGの動向が日々急速に進展しているなか、グローバルなイニシアチブに参画するなど、最新かつ正しい情報にアクセスできるよう心がけています。
3:外部ネットワーク・調査・啓発活動
ESGの動向を把握するため、統合報告やESGに関するイニシアチブへの参画や投資家を含む外部の方々との関係強化に努めています。
例えば、資本市場関係者との対談を実施し、得られた知見の公表や知見に基づくお客さまへの支援を通じて、お客さまのサステナビリティ活動や統合報告に対する啓発を推進しています。また、このような対談や統合報告書の調査も含む、統合報告・ESGのトレンドをコンサイスにまとめた冊子として『日本における統合報告の現状』を毎年制作しています。
加えて、統合報告書を発行する日本企業等の数や統合報告書におけるマテリアリティの開示状況も毎年調査しています。
これらを通じて得た知見は、社内にとどめるのではなく、毎年外部の方にもご登壇いただくセミナーを開催しているほか、メールマガジン・WEB発信等を通じてより良い資本市場の形成に微力ながら尽力しています。
4:社内のESGに関する知見向上
ESGアドバイザリー部が上記の内容や日々の調査を通じていち早くESGに関する情報を得て、PDをはじめとする社内メンバーにその知見を提供し、弊社全体のESGに関する知見向上を推進しています。これは、企業価値の向上や統合報告において、ESGに関する知見がESGを専門とする者以外にとっても不可欠であるためです。
例えば、ESGにおける直近の開示規制の動向や、注目されているトピック(人的資本など)に関する社内勉強会を開催しています。また、外部の方をお呼びして、ESGや統合報告、企業価値に関する勉強会を実施していただく場合もあります。
他にも、社内向けの情報共有プラットフォームを通じて、タイムリーな情報を社内に即時提供するといったことを実施しています。
ESGアドバイザリー部は上記4つの活動を通じて、お客さまの企業価値向上に貢献しています。